【GMG-16 VMX GLOVE】
―「走るため」に削ぎ落とされた、ヴィンテージモトクロスグローブの本質
DIN MARKETのGMGシリーズに新たに加わった「GMG-16 VMX GLOVE」。
このモデルが目指したのは、過剰な装飾や保護性ではなく、“走るため”の最低限にして最上級の仕様。
その開発思想は、70年代のヴィンテージモトクロスカルチャーに強く根ざしながらも、現代の使用環境にフィットするよう再構築された、いわば“新旧融合型”の本格ライディンググローブです。

■ モチーフはあの2人の“レジェンド”
GMG-16 VMX GLOVEのデザインソースは、バイクカルチャーを語る上で外せない2つの象徴的な存在——
HONDA エルシノアのCMでライディングを見せた“スティーブ・マックイーン”、
そして映画『MAD MAX』の主人公キャラで荒野を駆けた“マックス(メル・ギブソン)”。
彼らが実際に使用していたのと“同じスタイル”のグローブが、現代に蘇りました。
当時のグローブは、過度なプロテクションもなく、機能性一辺倒でもない。
ただ、バイクと体を一体にするために必要な“最低限”が詰め込まれていました。
GMG-16は、そんな美学をDIN MARKET流に徹底追求したモデルです。

■ 掌側に“パッドなし”という決断
このグローブの特徴のひとつが、掌側にパッドを施していないという仕様です。
素材には、ニュージーランド産の**高品質ディアスキン(鹿革)**を使用。
ディアスキンは繊維が非常に細かく、しなやかで破れにくく、そして滑りにくい。
この革自体のポテンシャルが非常に高いため、掌側にパッドを施しませんでした。
パッドが無いことで、繊細なクラッチワークやアクセル操作が直に手に伝わり、
ダイレクトな感覚を求めるライダーにとってはこれ以上ないフィーリングが得られます。
■ 内縫い&立体裁断。操作性重視の職人泣かせ設計
GMG-16は内縫い仕様を採用。
指先の縫製が外に出ないため、レバーへの引っ掛かりがなく、引っかかりによる誤操作を防ぎます。
さらに、立体裁断構造を採用。
新品の状態でも、自然と軽く握った状態になるよう設計されており、ハンドルやグリップへの追従性が非常に高い。
職人目線で言えば、内縫い・立体構造・ディアスキン使用・パッドなし…と
“縫いにくい・隠せない・ごまかしが効かない”という難関仕様のオンパレード。
まさに「作る側には厳しく、使う側に誠実」な設計です。

■ 手の甲側にはプロテクションと実用性
手の甲側には、ヴィンテージグローブの最大の特徴である柔軟性とクッション性を備えたプロテクターラバーを配置。
プロテクション性だけでなく、ゴーグルやシールドに付いた雨・泥をサッと拭える実用性も兼ね備えています。
さらに、袖口はロングスリーブが収まりやすい広めの設計(GMG-08 レギュラーと同仕様)。
着用感にも優れています。
■ 現代的なスマホ対応機能も搭載
親指・人差し指・中指の指先にはスマートフォン対応の導電レザーを採用。
クラシックなデザインでありながら、現代のライフスタイルにもしっかり対応しています。

■ これは“懐古”ではなく“進化”
GMG-16 VMX GLOVEは、見た目こそクラシックでミニマルですが、
その内側にある設計思想と素材選定は、極めて現代的で機能的です。
「昔のものはカッコよかった。でも使い勝手が悪かった」
そんな“美学と実用性のジレンマ”を乗り越えるための一手が、ここにあります。
単なる復刻ではない。
使う人間のことを徹底的に考え抜いた「進化したヴィンテージ」。
それが、GMG-16 VMX GLOVEです。
販売情報は、DIN MARKET正規取扱店「VOLT EDGE」まで。
気になる方は、ぜひ一度手に取ってその違いを体感してみてください。