ADO Air 20 Proのブレーキ修理作業を行いました。
今回は、お客様より
「ブレーキ付近からキーキーと金属音が鳴る」
とのことで車両をお預かりしました。
お客様ご自身で調整を試みた際に、誤ってブレーキキャリパー側のブリードポート部分を開けてしまい、油圧ブレーキ内にエアーが入ってしまった状態でした。
そのため、ブレーキレバーを握ってもスカスカした感触になっており、正常にブレーキが効かない状態になっていました。
ブレーキパッドと押えバネを確認
まずはブレーキキャリパーを取り外し、ブレーキパッドの状態を確認しました。
ブレーキパッドを外してみると、パッド残量がかなり少なくなっていました。
本来であればブレーキパッドを固定している押えバネが正しい位置に収まりますが、パッドが薄くなりすぎていたため、
押えバネが正常な位置で保持できない状態になっていました。
押えバネ自体もぐにゃりと曲がっており、この状態でディスクローターに接触していたため、激しい金属音が出ていたものと思われます。
ブレーキパッドの摩耗状態
取り外したブレーキパッドを新品と比較すると、摩耗具合が分かりやすい状態でした。
使用限界に近い状態まで減ってしまうと、ブレーキの効きが悪くなるだけでなく、今回のように押えバネやディスクローター側に影響が出る場合があります。
ブレーキから金属音が出る場合は、パッド残量がかなり少なくなっている可能性もありますので、早めの点検をおすすめします。
ディスクローターも傷が入っていました
ディスクローターも確認したところ、手で触ると段付きが分かる状態で、表面の摩耗や傷も確認できました。
今回の車両は、ADO純正採用のTEKTRO製ディスクローターが装着されていました。
押えバネがディスクローターに干渉していたため、ローター表面にも傷が入っている状態でした。
ブレーキパッドだけを交換しても、ディスクローター側の摩耗や傷が大きい場合は、異音や効きの悪さが残ることがあります。
シマノ製ディスクローターとブレーキパッドへ交換
今回はディスクローターの状態も考慮し、TEKTRO製ディスクローターから、
互換性を確認したうえでシマノ製ディスクローターへ交換しました。
それに合わせて、ブレーキパッドもシマノ製へ変更しています。
今回はパッド・ローターともに状態を確認し、あわせて交換作業を行いました。
油圧ブレーキのブリーディング作業
ブレーキパッドとディスクローターの交換後、油圧ブレーキのブリーディング作業を行いました。
油圧ブレーキは、ブレーキライン内にエアーが入ると、レバーを握ってもスカスカした感触になり、正常な制動力が出ません。
今回はブレーキライン内に入ってしまったエアーを抜き、ブレーキの効きとレバーの感触を確認しました。
※ブリーディング作業中はブレーキフルードを扱うため、作業中の写真はありません。
作業後はレバーの感触も戻り、しっかりブレーキが効く状態になりました。
ブレーキまわりは定期的な点検がおすすめです
ブレーキパッドは、使用状況や走行距離によって減り方が変わります。
街乗り中心でも、坂道が多い場所やブレーキを多く使う乗り方では、思ったより早く減っている場合があります。
目安としては、1年一度くらいは、ブレーキパッドの残量を確認しておくと安心です。
特に、ブレーキをかけた時に金属音がする、以前より効きが悪い、レバーの握り心地が変わった、
などの症状がある場合は早めの点検をおすすめします。
お客様ご自身でも、キャリパー付近を覗き込んでブレーキパッドの残量を確認できる場合があります。
ただし、油圧ブレーキまわりのネジやブリードポートを不用意に緩めてしまうと、ブレーキ内にエアーが入り、
ブレーキが正常に効かなくなる場合があります。
不安な場合は無理に作業せず、自転車店や整備できる店舗へご相談ください。
VOLT EDGEでは、電動アシスト自転車のブレーキパッド交換、ディスクローター交換、油圧ブレーキのブリーディング作業も対応しております。
ブレーキまわりの異音や効きの悪さが気になる場合は、お気軽にご相談ください。