昨日、特定小型原付の航続距離テストの記事を公開しました。
私はE-LIBER 01で実際に長距離を走り、
「20km/hが思った以上に遅く感じる」
「長距離なら、やっぱりオートバイの方がいい」
という、正直な感想を書きました。
ところが、その翌日。
昨日、約36km走って、最後は約7km押して帰った私の前に、茨城県常総市から片道約35kmを走ってきた強者のお客様が現れました。
ご自宅までの往復では、約70kmです
片道約35kmを走って、E-LIBER 01でご来店
このお客様は、茨城県常総市から、できるだけ交通量の少ない一般道を選びながら、E-LIBER 01で当店までご来店されました。
走行距離は片道約35km。
ご自宅へ戻るまでを含めると、往復約70kmになります。
昨日の私は、約36km走った時点で20km/hを維持できなくなり、最後は約7kmを押して歩きました。
その翌日に、ほぼ同じ距離を走って普通に当店へ現れたわけです。
強者です。
このE-LIBER 01は、以前当店でご購入いただいた車両です。
車両をご購入いただいた際には、予備バッテリーも1本ご購入いただきました。
そして今回は、さらに、
・予備バッテリー1本
・フロントバスケット
をご購入いただくためにご来店くださいました。
本日、当店でフロントバスケットを取り付け、積載性もさらに向上しました。
お客様に長距離走行について伺うと、
「20km/hで、ゆっくり風を感じながら走るのが最近楽しいんです」
とのこと。
昨日、「20km/hは遅い」と感じた私とは、まったく逆の感想です。
同じE-LIBER 01でも、乗る人によって楽しみ方はここまで違うのかと、いきなり昨日の記事に別の答えを突きつけられました。
予備バッテリー2本を積んだ、合計3本体制
車体をよく見ると、フレームの左右に小型ポーチが取り付けられています。
これは、ダイソーで販売されている二連の小物ポーチを2つ購入し、車体の左右へ取り付けられるように、お客様自身が工夫して改良したものです。
それぞれのポーチには、E-LIBER 01の予備バッテリーを1本ずつ収納できます。
今回、追加で予備バッテリーを1本ご購入いただいたため、
車体に装着したバッテリー1本+予備バッテリー2本の合計3本体制。
昨日、バッテリー切れで約7km押して歩いた私からすると、かなり心強い装備です。
お客様の体重は約90kgで、E-LIBER 01の公式耐荷重に近い条件で使用されています。
実際の航続距離について伺ったところ、バッテリー1本につき、約30kmを目安に走っているとのことでした。
片道約35kmのため、1本だけでは帰りまで走り切れません。
しかし、予備バッテリーを含めた3本体制なら、往復約70kmの移動にも余裕を持たせることができます。
もちろん、単純に、
30km×3本=必ず90km走れる
という意味ではありません。
気温、風、坂道、停止回数、荷物、タイヤ空気圧、バッテリーの状態などによって、実際の航続距離は変わります。
それでも、使用する距離を把握したうえで予備バッテリーを用意し、ご自身の使い方に合わせて車両を仕上げている点は、非常に現実的です。
なお、予備バッテリーを持ち運ぶ際は、落下、強い衝撃、端子の短絡、雨水の侵入などを避ける必要があります。ポーチの固定状態や端子の保護は、使用前に毎回確認が必要です。
ハンドル周辺も、長距離走行を考えた装備
ハンドル周辺にも、さまざまな工夫がされています。
小物ポーチには、モバイルバッテリーや携行品を収納。
必要なものを手の届きやすい場所にまとめ、長い距離を走る際にも使いやすいようにされています。
市販品をそのまま取り付けるだけではなく、自分の使い方に合わせて位置や組み合わせを考えているところが、この車両の面白いところです。
小型ミラーとクランプバーも装着
クランプバーには、小ぶりなバックミラーも装着されています。
大きすぎないミラーを選び、ハンドル周辺の装備と干渉しないようにまとめられています。
長距離を走るからこそ、後方確認のしやすさも考えた仕様です。
スマートフォンホルダーとドリンクホルダー
スマートフォンホルダーとドリンクホルダーも装備されています。
見えにくいですが2本のチェーンロックもスマホホルダーにかけてあります。
スマートフォンはナビとして使用でき、飲み物もすぐに取り出せます。
短距離ではなく、ある程度まとまった距離を走ることを前提にした装備です。
なお、スマートフォンの画面を操作する際は、必ず安全な場所へ停車してから行う必要があります。
サドルとシートポストはDAHON製へ変更
サドルとシートポストは、DAHON製へ変更されています。
さらにサドル下の左右にもポーチを装着。
中には結束バンドや、ダイソーで販売されているラップなどを収納しているそうです。
結束バンドは簡単な仮固定に、ラップは荷物をまとめたり、応急的に固定したりする際に使えます。
クッション性を高めるためのシートカバーも装着していたそうですが、当店へ向かう途中で外れてしまい、どこかへ旅立ってしまったとのこと。
長距離仕様にも、思わぬトラブルはつきものです。
補助ライトも追加
車体には補助ライトも追加されています。
長距離走行では帰宅時間が遅くなる可能性もあるため、灯火類を意識していることが分かります。
ただし、追加ライトは純正の保安部品に代わるものではありません。
純正ライトや最高速度表示灯など、必要な保安部品が正常に作動することが前提です。
本日はフロントバスケットも装着
そして本日は、当店にてフロントバスケットを装着しました。
これで積載性はさらに向上。
買い物や荷物の持ち運びにも対応しやすくなり、いよいよ本格的な長距離・実用仕様になってきました。
もちろん、フロントバスケットに重い荷物を載せすぎると、ハンドリングに影響したり、
後方にあるサイドスタンドを使った駐輪時に転倒の可能性も高まります。
特に小径車は荷物の重さや積載位置による影響を受けやすいため、荷物は確実に固定し、載せすぎには注意が必要です。
私には遅い20km/h、お客様には楽しい20km/h
昨日の私は、
「20km/hは遅い」
「長距離ならオートバイの方がいい」
と感じました。
ところが、このお客様にとっては、
20km/hでゆっくり風を感じながら走ること自体が楽しい。
同じE-LIBER 01でも、私は長距離がつらく感じ、お客様は長距離を楽しむために予備バッテリーや収納用品を追加しています。
どちらが正しい、間違っているという話ではありません。
乗り物の楽しみ方は、人それぞれです。
今回のお客様の車両を見て、昨日の記事で書いた、
「使用目的や移動目的を具体的に思い描いてから車両を選ぶことが大切」
という結論を、改めて実感しました。
近距離の買い物に使う方もいれば、生活上の移動手段として長距離を走る方もいます。
そして、20km/hでゆっくり景色や風を楽しみながら走ることに魅力を感じる方もいます。
私は昨日、約7km押して歩きながら「やっぱりオートバイだな」と思いました。
その翌日に、予備バッテリー2本を積んだ長距離仕様のE-LIBER 01が現れるとは思いませんでした。
乗り物というものは、本当に面白いものです。